ブラウン運動でけいさんのれんしゅう
導入
W(t)をブラウン運動とし、次のようなB(t)を定義する。 signは符号関数。
B(t)はどんな感じ?
B(t)は伊藤過程であるため、2次変分は次で計算できる。
しかし符号関数を二乗すると常に1であるため
しかしこれはブラウン運動の2次変分と等しくtとなる。
あとはB(t)がマルチンゲールであることを用いると、Levyの定理よりB(t)がブラウン運動であることがわかる。
を求める
伊藤の積の公式より
これを積分すると
積の微分
伊藤の積の公式からそのまま
の計算
伊藤の公式から
の計算
第一項は0になる。第二項を変形すると
正規分布に従う確率変数であることを用いて期待値を計算する
xについて積分する
のだが、これは明らかに0ではない。