2次元正規分布のパラメータの関数の分散の下限
問題
2変量正規分布について、パラメータの関数の分散の下限を計算する。
確率密度関数
猛烈にながい
計算したいもの
大きさnの標本が得られた際、次の推定量の分散の下限を求める。
(a)母平均の差
(b)変動係数の逆数?
(c)共分散
使ってよいもの
次のようにパラメータベクトルをおく。
なんか行列におくとうまく描画されないので、をと置き換える。
$$ \mathscr{I} ( \theta ) ^{-1} = \begin{pmatrix} s _{1} ^{2} & - \rho s _{1} s _{2} & 0 & 0 & 0 \\ - \rho s _{1} s _{2} & s _{2} ^2 & 0 & 0 & 0 \\ 0 & 0 & \frac{ s _{1} ^{2} }{2} & \frac{ \rho ^{2} s _{1} s _{2} }{2} & \frac{ \rho s _{1} (1- \rho ^2) }{2} \\ 0 & 0 & \frac{ \rho ^2 s _{1} s _{2} }{2} & \frac{ s _{2} ^{2} }{2} & \frac{ \rho s _{2} (1- \rho ^2) }{2} \\ 0 & 0 & \frac{ \rho s _{1} (1- \rho ^2) }{2} & \frac{ \rho s _{2} (1- \rho ^2) }{2} & (1- \rho ^{2}) ^{2} \end{pmatrix} $$
(a)母平均の差
この推定量をとおく。の関数として考えられるので、これをとおく。
偏微分したものをとおく
連続だろうし厳密なことは考えずに進める。
の分散は次のように計算できる。
フィッシャー情報量の加法性を考えると、nで割ればよい。答えは以下
(b)変動係数の逆数?
この推定量をとおく。の関数として考えられるので、これをとおく。
偏微分したものをとおく
連続だろうし厳密なことは考えずに進める。
の分散は次のように計算できる。
aと同様にnで割る。答えは以下
(c)共分散
この推定量をとおく。の関数として考えられるので、これをとおく。
偏微分したものをとおく
連続だろうし厳密なことは考えずに進める。
の分散は次のように計算できる。
aと同様にnで割る。答えは以下