前回の記事で練習した同時介入効果の式を使って、実際に例の本の例題データが解けることを確認する。
データ
N | Y | |||
---|---|---|---|---|
2400 | 0 | 0 | 0 | 84 |
1600 | 0 | 0 | 1 | 84 |
2400 | 0 | 1 | 0 | 52 |
9600 | 0 | 1 | 1 | 52 |
4800 | 1 | 0 | 0 | 76 |
3200 | 1 | 0 | 1 | 76 |
1600 | 1 | 1 | 0 | 44 |
6400 | 1 | 1 | 1 | 44 |
書籍のTable 20.1と同じもの
グラフ
書籍のFigure20.3と同じもの
解く
まず、同時介入のためのとを特定する。
構造が簡単なので、比較的簡単。
を特定する。から出るパスとに向かうパスを切断したものは以下。
とは切れているので、であることがわかる。
次にを特定する。パス出てないしがそもそも存在しないため切断不要、グラフは以下。
がとを有向分離するには、とすればよい。
で以上で特定はできた。前回求めた同時効果の式から、計算式は以下になる。
あとは表から数字を引っ張ってきて、 と を計算しよう。
まず前者のnever treatを計算する。
次に後者のalways treatを計算する。
以上から、このcontrastは以下の通り0(因果効果なし)となる。正しい結果になった。