順序統計量のハザード
問題設定
確率変数は非負かつ、互いに独立な確率変数(同分布とは限らない)
のハザードをと表す
(↑これは、の密度関数を、累積分布関数をとしたときにとなるってこと)
最初の問題
を示す。
方針
- の密度関数を求める。
- の密度関数を積分してハザードを求める。
X(1)の密度の計算
i.i.d.ではないことに注意し、密度関数を求める。が一番小さくなる確率密度を考えると、次のようになる。
P(X1が最小)+P(X2が最小)+P(X3が最小)+P(X4が最小)・・・と考えている。
ハザードの計算
ハザードは次の通り。分子は密度そのままであるが、分母を計算する必要がある。
上で求めた密度を用いて、分母は次のように表せる。
ここで、右辺第二項は積の微分の形となっていることに注意すると、簡単に積分できる。
例えば3つの積の微分は、となる。
これをハザードの式に代入すると、次のように変形できる。
以上で、証明できたはず。
次の問題
を示す。
方針
- の密度関数を求める。
- の密度関数を積分してハザードを求める。
- とを不等式で評価する。
X(n)の密度の計算
全問と同様i.i.d.ではないことに注意し、密度関数を求める。が一番大きくなる確率密度を考えると、次のようになる。
(P(X1が最大)+P(X2が最大)+P(X3が最大)+P(X4が最大)・・・と考えている)
ハザードの計算
ハザードは次の通り。分母を計算する。
前問と同様、分母を計算する。
右辺第二項は積の微分の形となっていることに注意すると、簡単に積分できる。
これをハザードの式に代入すると、次のように変形できる。
不等式による評価
評価を行う前に、少し整理する。 に出てくるはハザードの定義から、と変形でき、これを利用して整理する。
最後の評価では、累積分布関数の性質から、であることを利用した。
以上より、が示された。