雰囲気だけでも脱音痴
私は音痴で、歌う際に場を凍らせない程度にごまかして難を逃れる方法を探していた。
もっとも、常人のレベルまで上達すればよいのだが、それができればこんな事は考えていない。
どうしようもない下手くそが、場を凍らせない程度に「普通に歌えている感」を演出するための方法を書く。
注意点が3つある
注意点1:レベルの高い場では効果がない
素人のカラオケでのみ通用するテクニックである。部活やサークルのレベルでも、吹奏楽とかバンド、コーラスなどやっている人達相手には通用しない。況んやそれ以上。下手くそなのを看破されて恥ずかしい思いをする。
注意点2:上達する方法ではない
いわば偏差値30を偏差値45に見せかけるテクニックであるから、上達するわけではない。あくまで虚飾である。
注意点3:絶対不変の方法ではない
世の中には例外が多い。基本的には、という話でしかないことに注意してほしい。 「いや、俺の場合は〜」だとか「俺の友人の場合は〜」みたいなのは往往にしてあるだろう。まぁこの記事は下手くその世迷い言だから、そっと無視してほしい。
方法
方法1:厳しいキーの曲を選ばない
歌えないキーを選ぶなという意味ではない(そんな事は当前である)。一般的な話かどうかよく分からないが、他の人とカラオケに行くときは、たいていその前にイベントがあるシチュエーションが多い気がする。 例えば社会人なら飲み会とか。
喉は消耗品である。飲酒したり喋り倒したりしてしまうと、好調あるいは普段の喉のパフォーマンスと比較してかなり下がってしまう。
例えば自分の場合、2時間も喋ると高い部分の音が半オクターブ以上は使い物にならなくなる。 そもそも最初から使い物になったことなどないのだが、輪をかけて酷くなるというのが正しい。
曲の盛り上がる部分は高い音が要求されることが多い。そう言った部分で声がヘロヘロになってしまうと非常に下手くそな印象を与える。*1
好調な時には歌える*2曲やフレーズであっても、喉が消耗しているとダメダメになってしまうことはよくある。
通常時よりもさらにキーに余裕を持たせた選曲をすることで、なるべく醜態を晒さないように心掛けよう。
方法2:モノマネしない
余程自信がある場合を除いて、歌手のモノマネをするのは避ける。
個人的な意見であるが、モノマネの上手さと不快感について、不気味の谷のような状態があると考えている。 ある一線を超えると似ている、上手いと感じるのだが、大して似ていないモノマネは一層不快に聞こえてしまう。
中途半端にビジュアル系の癖が抜けきらない感じで歌っている人にに興醒めした事がないだろうか、それと同じである。
そもそも、なくて七癖と言うように、普通に歌っているつもりでも変な癖は付いているものである。それを更に中途半端なモノマネで癖だらけにしたらもう大惨事である。
モノマネは避けよう。
方法3:音を適切に伸ばしたり伸ばさなかったりする
ロングトーンはしっかり伸ばす、逆に何でもないところで伸ばしてると間延びしてしまう。フレーズに合わせてそれっぽく音を伸ばしたり短く切ったりしよう。
ただし、音を伸ばすのは肺活量との戦いになることもある。自分の息がキツい時は、声がヘロヘロになってしまう前に適当にフェードアウトして誤魔化そう。
方法4:適度にビブラートをかける
ロングトーンでビブラートをかければ、何となく上手な雰囲気*3を漂わせることができる。
ただし、かけすぎるとクドいしウザいので逆効果になる、注意しよう。
個人的なオススメは、ロングトーンの中ほどからビブラートをかける戦法だ。
ちなみに、ちりめんビブラートだとか喉でのビブラートがよくないとか、そんなことは気にしないようにしよう。そういうのは上手くなってから心配すればいい。
ビブラートがかけられないとき
ビブラートの掛け方が分からない人は本項目は無視するか、ビブラートを身につけよう。
上手くなると自然に身につくとか、そういう話は知らない。気合いで習得できる。 ロングトーンを出しながら念じていればどんな下手くそでもそのうちできるようになる。
方法5:低すぎるキーで歌わない
一般的に、低い音は籠りがち*4であり、強弱が付けにくい。 俗に言う「お経」になりやすいということだ。*5
適度に声が高く強く出せる音域の曲にしよう。
ただし、低い音に自信がある人は別。
方法6:しゃくり、こぶしはなるべく控えめに
演歌を歌う人はこの部分は無視してよい。
最近のアーティストでしゃくりやこぶしを盛り盛りで歌う人は少ない。そういった曲を演歌調で歌ったら違和感が大変なことになる。方法2や方法4で触れた内容と被るが、癖が強かったり装飾過多だとクドいのである。
続きは思い出したら書きます