ブラウン運動とかマルコフ性とかその辺
目的
1 ドリフトの方
が、マルコフ性を満たし、次の推移密度を持つことを示す。
方針
任意のボレル可測関数fと謎のg(x)が存在し、それにより次の等式が成立すればよい。
解く
いい感じに変形する
W(s)+μtはF(s)可測で、これをkとおく。また、W(t)-W(s)はF(s)独立な正規確率変数であり、これをwとおく。独立性の補題より
kをもとに戻して、y=w+kと変数を変換する。
で、であるから
幾何ブラウン運動の方
が、マルコフ性を満たし、次の推移密度を持つことを示す。
方針
任意のボレル可測関数fと謎のg(x)が存在し、それにより次の等式が成立すればよい。
解く
はF(s)可測W(t)-W(s)は独立で正規分布。
後者をw、前者をkとおく
独立性の補題から
で変数変換する。
kを戻す
整頓する
推移密度の形に整理できたので、マルコフ性を満たす。