2018年6月17日 統計検定2級のとある問題
2018年6月17日に実施された統計検定2級試験に出題されていた、ある問題の解き方が謎だった。
解けるのには解けるのだが、2級の範囲の知識だけで解ける上手い解法が思い付かなかった。
とりあえず、自分の解き方を書いておく。
問題
確率変数x,y,zがあり、それぞれ独立に次の正規分布に従うとする。
このとき、確率P(x>y , x>z)はいくらになるか。
自分の解き方
全部同一の分布であるため、N(0,1)で考えても一般性を失わない。
独立であることから、P(x,y,z)の同時分布は単に積をとるだけでよい。
求める確率は、次の積分により求められる。
全て独立であることから、yとzは簡単に積分できる。
ここで、であることを利用すると、次のように変形できる。
数値実験して計算したところ、0.333になったのでこれで合っているはず。
疑問
とりあえず、上の計算により問題を解くことはできる…のだが、過去の2級のレベルから考えると、想定される解法とは違うように思う。
どうすれば簡単に解けるんだろうか。